紙袋屋さんブログ⑤

当社は京都の紙袋屋さんです。紙袋作りを毎日毎日頑張っています。私が紙の手提袋の仕事に取り掛かるようになってから、もう20年になります。手貼りの袋の製作をメーンにしております。完全オリジナルの紙製の手提げ袋です。

作り方はまずデザインを考えます。デザインは大体何でも大丈夫です。私もお客様と一緒に考える時もあります。お店のロゴ・店名・新発売の商品の名前や宣伝文句でも何でも良いです。お客様が書いた絵や写真でもOKです。印刷の色も色々選べます。次に紙袋にする用紙を選んで、版を作り、印刷をしてから、PP貼り等の加工が有れば加工します。

断裁をして、折機で折り、そのあと内職さんに1枚1枚丁寧に貼ってもらいます。同時に口ボールを付けて、底ボールも入れます。すごく手間のかかる作業です。何十人かいる内職さんの中には40年以上内職をしている超ベテランの人もいます。この人達は、以前に知り合いの紙袋の内職の親方さんが商売をやめる時に引き継がせていただいた人達です。早くて、きれいな仕上がりです。只し、もう結構なお歳です。私としてはずーっと仕事をして頂きたいと思っています。又、まだ内職を始めて数か月の人もいます。でもやっているうちに慣れてきて、どんどん上手になっていきます。どの人も皆さんうちの財産です。

次に紐を通す穴を機械で空けて紐を付けます。これも紐通しの内職さんにやってもらいます。その後当社に回収してパートさんが検品し不良品をはじきます。数量を数えて箱詰めして完成。先程も言いましたが結構手間のかかる仕事です。でも完全なオリジナルの紙袋なのでどこにも無い袋の完成です。出来上がるとすごくうれしいです。この袋が世の中で動き回ると思うと感動します。結構楽しい仕事です。